木靴作り

伝統の技術


木靴づくりの技術

 

その他

「仮彫り」の工程

フックナイフの使用仮彫りは、チャプター9でも触れたチェイサーという錐でおおまかな仕上げをする過程です。 最終的な仕上げには何種類かの「のみ」(彫刻刀)を用います(fig15参照)。
ナイフの種類

錐でくり抜いた後、フックナイフ(先が丸く曲がった「のみ」)に持ち替えて、残った余分な部分を削っていきます。


内側はフックナイフで削っていきます(Photo41)。 特に親指の入るスペースが狭いと爪が指にくい込むので、じゅうぶんな広さを確保します。

「平のみ」の使用次に「平のみ」を使用して、土踏まずからかかとにかけての部分を掘ります(写真42・43)。

ここは足の裏全体がフィットする「盆地」のような形になります。

平のみの使用



構え方それぞれの道具の構え方で、使い方もおおよそお分かりいただけるかと思います。


一般的に、深い木靴は浅い木靴よりも仕上げが難しくなります。靴の底部のみでなく、上部も足にぴったりと合わなければなりません。


足の指と間接のための空間をくり抜くPhoto 45 では、靴底用の「のみ」で親指の関節と足の小指のためのスペースをくり抜いています。

仮彫りの最終段階は、靴の上部の形成です。 Photo46に見られるように、靴底用の「のみ」で行います。フリーハンドで持つ平のみと違い、肩と首で持ち手を支えます。靴上部の形成

靴底用の「のみ」の他にも、「形成用のみ」やその他の「のみ」を使う場合もあります(全ての工程は場合によって複数の「のみ」を使用します)。

一気に!仮彫りが終わったら、木靴を手で一気に外します。


Photo47で下に落ちている木くずは全て一足の木靴を作る過程で出たものです。 この写真だけでも、それぞれの道具をどれくらい使ったか分かるでしょう。